眼聖寺の不動様――旅僧のたたり
どんな伝承か
今から三百年ほど前、永井姓の本家の前を一人の旅の僧が馬に乗ったまま通ったので、とがめて斬り殺してしまった。その後、本家にはよくないことが続き、調べてもらうと斬った旅僧の祟りだと告げられた。そこで不動様を祀ったところ、災いは止んだという。この不動様は今も毎年十二月二十八日に祭られ、赤飯が供えられている。
原典より
すると本家に不魔が続くので、調べてもらったら旅僧のたたりというので、不動様を祀ってからなくなった。—— 高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書)
『高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話』は、『群馬県民俗調査報告書』第二十集『高崎市東部地区の民俗』のうち、口頭伝承の章である。榛名湖に入って蛇となった木部姫、弘法大師の七つ井戸、慈眼寺近くの餓鬼坂、オサキ使いの家などの伝説と、うばすて山や和尚と小僧、火の玉や死の予兆の体験などを、話者の地区名を添えて収める。伝説・昔話・命名・諺の項に分け、村の姓やあだな、農事や天気にかかわる諺も採録している。