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うばすて山と灰縄の難題

所在地群馬県高崎市京目町
年代伝承
登場老親と息子
出典高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話

どんな伝承か

昔は六十歳になると親を山に捨てる習いがあった。ある息子が親を駕籠に入れて背負って山へ向かうと、親は道々木の枝を折っていく。わけを尋ねると、自分は捨てられるからよいが、お前が家へ帰れなくなるだろうと答えた。心を打たれた息子は親を連れ帰り、奥座敷に隠して戸を釘で打ちつけた。やがて殿様から灰で縄をなって差し出せというお触れが出た。親に尋ねると、藁を一週間塩水に漬けてよく叩いてなり、乾かしてから燃やせばよいと教えられ、そのとおりにして献上した。わけを話すと殿様にほめられ、以後は親を大切にして山へ捨てることをやめたという。

原典より

すると、あるとき、殿様から、へえ(灰)で縄をなって出せというおふれがでたわけだ。—— 高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話(群馬県民俗調査報告書 第20集・群馬県民俗調査報告書)

『高崎市東部地区の民俗――伝説・昔話』は、『群馬県民俗調査報告書』第二十集『高崎市東部地区の民俗』のうち、口頭伝承の章である。榛名湖に入って蛇となった木部姫、弘法大師の七つ井戸、慈眼寺近くの餓鬼坂、オサキ使いの家などの伝説と、うばすて山や和尚と小僧、火の玉や死の予兆の体験などを、話者の地区名を添えて収める。伝説・昔話・命名・諺の項に分け、村の姓やあだな、農事や天気にかかわる諺も採録している。

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