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老女の焼栗から生えた三度栗

所在地新潟県阿賀野市保田(孝順寺)
年代伝承(口承)
登場親鸞、渡辺播摩次郎源競、恵念房、僧・伝承の主人公、老女の先祖・源三位頼政の家臣、老女の子・出家して孝順寺を継ぐ
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

親鸞は承元二年の春に越後へ下り、頸城郡の国府に二年滞在したのち、蒲原郡保田の郷にしばらくとどまって教化した。この地には、源三位頼政の家臣であった渡辺播摩次郎源競の子孫が、宇治の合戦で主従が討死したのちに落ちのびて庵を結んでいた。建暦二年の春、先祖の忌日の追善を営んでいるところへ上人が通りかかり、老女が拝んで家へ招き入れる。教えを聞いた老女は歓喜して念仏を唱え、焼栗を捧げた。上人はそれを受けて上野ヶ原へ行き、袖から焼栗を取り出し、我が勧める弥陀の本願が末世に栄えるならここに芽を生じ、一年に三度花咲き実り、葉は一枚が二つに分かれて茂れと告げた。言葉のとおり栗はたちまち根と芽を生じたという。老女の一子は出家して恵念房と名乗り、寺は孝順寺の号を賜った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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三度栗焼栗

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