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夜道に立ちはだかる見知らぬ大男

所在地千葉県山武郡九十九里町粟生
出典九十九里町誌 各論編 下巻

どんな伝承か

粟生に伝わる話。昔、ある男が夜更けに家路についていると、目の前に見たこともない大男がいきなり現れた。背が高く体はがっしりとして、手も足も大きい。大男は男の前に立ちはだかって道を通さず、男の家とは逆の方角を指して『あっち、あっち』と繰り返すばかりだった。男はただ震えるしかなかったが、ようやく隙を見て家へ逃げ戻った。家に着いても震えは止まらず、汗にまみれたまま寝込んでしまった。それからは元のように元気に働くこともなく、長く病の床に伏した末に、とうとう亡くなったという。

原典より

ただ、「あっち、あっち」と、その人の家とは反対の方向を指していうばかりです。—— 九十九里町誌 各論編 下巻(九十九里町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

九十九里町誌 各論編 下巻(九十九里町誌)

『九十九里町誌 各論編 下巻』は、千葉県九十九里町の町誌各論編下巻から、第八章「口頭伝承」の第一節「昔話」を収めたものである。作田・片貝・真亀・藤下・西野・粟生など町内の地区に伝わるきつね・むじな・カッパ・大蛇の話や、屋号の由来、天王様ときゅうりの禁忌、将軍の鷹場にまつわる話を、です・ます調の語りで記す。見出しに地区名を添えて話を並べ、後半には神かくし・いそぎつね・船幽霊など町内に共通する話をまとめる。

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