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そば畑と鳥居の化けぎつね

所在地千葉県山武郡九十九里町作田(稲荷神社)
出典九十九里町誌 各論編 下巻

どんな伝承か

作田と成東町本須賀の境には稲荷神社の鳥居があり、昔そのあたりには人を化かすきつねがすんでいたという。白いそばの花が風に波打つころは、とりわけだまされやすいとされた。秋祭りに招かれた帰りの人が道を失ってそば畑に迷い込み、汗だくで歩き回ってようやく抜け出すと、土産の稲荷鮨が消えていた。また、福岡村まで使いに出て闇夜に帰る男の後ろを、何を聞いても黙ったままの女がついてきたことがある。男は家へ逃げ込んだが、半月ほど体の具合が戻らなかった。以来、鳥居のあたりには女の化け物が出ると噂され、夜はそこを避けて遠回りする人が多かったと伝わる。

原典より

それから、だれいうとなく、稲荷神社の鳥居あたりに「女のバケモノ」が出るという噂が広まり、夜遅く「あそこは通らないほうがよい」といって、そこを避けて遠回りしたそうです。—— 九十九里町誌 各論編 下巻(九十九里町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

九十九里町誌 各論編 下巻(九十九里町誌)

『九十九里町誌 各論編 下巻』は、千葉県九十九里町の町誌各論編下巻から、第八章「口頭伝承」の第一節「昔話」を収めたものである。作田・片貝・真亀・藤下・西野・粟生など町内の地区に伝わるきつね・むじな・カッパ・大蛇の話や、屋号の由来、天王様ときゅうりの禁忌、将軍の鷹場にまつわる話を、です・ます調の語りで記す。見出しに地区名を添えて話を並べ、後半には神かくし・いそぎつね・船幽霊など町内に共通する話をまとめる。

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