片足で七度回ると機織る乙女が現れる塚
どんな伝承か
生実町の生浜中学校の校庭には、もとは直径五十数メートルあったとみられる七廻塚という円墳があった。土地の言い伝えでは、片足でこの塚を左回りに七度回ると、美しい娘が機を織る姿が現れるとも、梭の音が聞こえてくるともいわれ、塚は神聖なものとして扱われてきた。昭和三十三年の発掘調査では多くの遺物が出て、五世紀中ごろの有力な豪族の墓と考えられた。なかでも滑石で作られた直径十六・五センチの釧は、国内で最も大きく優美なものとして注目を集めた。
原典より
地元の伝承によれば、この塚を片足で七回左まわりすると、美しい乙女が機を織っている姿が現れるとか、梭の音が聞えてくるといわれ、神聖視されていた。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。