八海山麓・冬も温かい水の里
どんな伝承か
八海山のふもと、南魚沼郡大崎村のあたりでは、山から出る水が冬でも温かい。そのため雪の積もり方が周囲と比べて目立って少ないという。家ごとにこの水を引き回し、それを使って野菜も作っており、この地方の名物になっている。明治四十年五月、小千谷に滞在した柳田国男が書き留めた話である。
原典より
山の水が冬も温かく、是が為に雪少なきこと著しく周囲と異なれり。—— 定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。