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近江商人・江州店の奉公制度

所在地滋賀県蒲生郡日野町
年代明治43年5月21日
登場柳田国男、日野屋の店員
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

明治四十三年五月二十一日、松崎の宿で柳田国男と相宿になった沼津の日野屋の店員が、いわゆる江州店のしきたりを語った。近江の日野町は千五百戸で、そのうち五百戸がタナ持ちの家だという。日野屋の使用人は上下二百十八人で、店では行く先の土地の者をほとんど使わず、皆近江から連れて来る。奉公の初めの七年は帰郷を許されず、八年目から二十年目までは二年に一度、八十日の休みがもらえる。三十歳を過ぎなければ妻を持たせず、妻子は郷里の日野に置く定めで、留守の家を主人が保護する代わりに干渉も厳しいという。

原典より

奉公の始めより七ヶ年は家に還ることを許されず、八年以後二十年目までは二年に一度、八十日の休暇を与へらるゝ。—— 定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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