雪形の駒が招いた南部の不作
どんな伝承か
岩手山の西にあり、春の雪解けの頃に盛岡の方から眺めると、馬の前身のような形が黒く浮かび上がる。昔、東の国の領主が馬が少ないため秋田で馬を買い、連れ帰る途中、仙北郡生保内の山を越えたところで馬がひときわいなないて倒れたという。その後、毎年春になると駒の姿が山に現れるようになり、南部領は不作が続き、秋田は米どころとなった。駒が南部の草を食い、尻を秋田側に向けているからだと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。