滝に身を投げたお滝の皿数え
どんな伝承か
奥屋内で、お滝という女が主家秘蔵の皿十枚のうち一枚を誤って割り、紛失の罪を着せられて主人に折檻された。お滝は逃れて近くの滝に身を投げる。その怨霊が毎夜皿を数え、九つまで数えると泣き出した。主人が十と答えてやると声はやんだという。大滝のかたわらにお滝を祀る小祠があり、古皿九枚と新皿一枚が納めてあったが、今は盗まれて残っていない。この話を播州の巡礼が聞いて帰り、自国の話として伝えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。