福は内の一声で去った鬼の田植
どんな伝承か
昔、この田には毎年五月四日の夜中になると鬼が来て、田植えをしてくれたという。ある年、主人の留守をよいことに家来の者がひそかに見に来たところ、鬼たちが田植唄を歌うのに興じ、つい「福は内」と声を上げてしまった。鬼はそれに驚いて逃げ出し、以来二度と来なくなったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。