戒の字を書いて消す粉河の杓薬師
どんな伝承か
和歌山県那賀郡粉河町の皆乘寺にある薬師如来を、杓薬師と呼ぶ。願をかけに来た者が持参した杓の裏へ、住僧が「戒」の一字を三度書いてはそのつど消し、続けて薬師の真言を唱える。用いた杓はそのまま薬師堂へ納めるならわしなので、堂の中は奉納された杓で埋まっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。