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火事を除ける西ヶ渕の観音と眼の薬師

所在地群馬県高崎市倉渕町川浦西ヶ渕
出典倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)

どんな伝承か

西ヶ渕の十一面観音は火防の観音様と呼ばれ、土地の人がよく信仰したので西ヶ渕には火事がないという。馬を眷族とする観音で、正月二十日の祭りには絵馬が上げられた。昔は農家ごとに馬がいたので、村じゅうが馬を連れて参りに来て大変なにぎわいとなり、堂の近くで男の子が太鼓をはやすと帰りの馬が驚くさまが見物だった。また、めの薬師様と呼ばれる薬師には眼病の平癒を願う人が多く、「め」の字を幾つも書いて上げた。坂下の地蔵様は子育て地蔵とされ、子が弱いと赤い腹がけや帽子を供え、四月十七日の縁日には豆の粉の餅を作って子の丈夫な成長を願った。

原典より

火防の観音様といわれ、西ヶ渕ではよく信仰したので火事がない。—— 倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)(群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)(群馬県民俗調査報告書)

『倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)』は、群馬県の民俗調査報告書のうち倉渕村の巻の一部で、章の途中から始まり、地蔵信仰の条の途中で切れている。十二様や便所の神への安産の願い、道祖神、口寄せのアガタ、オサキ使い、山犬様、狐火・光り物・火の柱・人魂の怪異、三隣亡やお百度の俗信を、聞き取った地区の名を添えて記す。続く「四、仏教民俗」では明治十二年の「寺院明細帳」による村内寺院の表を掲げ、観音・薬師・地蔵の信仰を述べる。

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