大師の祈りで一夜に芽吹いた柿
どんな伝承か
弘仁六年三月、弘法大師が夕方この地を通りかかると、傍らの茶園にしきりに霜が降りていた。不思議に思った大師は、その茶園でこの土地が仏縁の深い所だと知り、それならば自分の挿す柿の枝に一夜で芽を出させたまえと祈った。すると翌朝、枝から本当に芽が吹いたという。大師は傍らに草庵を結んで七日ほど滞在し、この庵を夕部柿山御影寺と呼ぶようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。