弘法大師を欺いた不喰の梨
どんな伝承か
讃岐の旧木田郡屋島村での話である。梨をたくさん取っている者のところへ弘法大師が来て、一つ分けてほしいと頼んだ。相手はこの梨は食べられないと偽って渡さなかった。ところが後になって自分でその梨を食べに行くと、味のない食えないものに変わっていたという。それ以来この木になる梨を不喰の梨と呼ぶようになり、いま生えている梨は後から生じたものだと伝える。
原典より
弘法大師が梨を澤山取つてゐる處に來て一つ所望された。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。