又旅と呼ばれた山の木の実
どんな伝承か
石徹白の山中で、旅の途中に病を得た者がいた。目にとまったのが蔓から垂れ下がる実である。これを口にすると病はたちまち退き、そのまま旅を続けることができた。ふたたび旅立てたことから「又旅」と呼ぶようになり、それがマタタビという名の起こりだと語り伝えられている。
原典より
旅人が山中で病気になり、この果實の垂れ下つてゐるのを見て食ふと、病気は忽ち直ってまた旅をすることが出来たので、又旅といふやうになった。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。