川上から呼ぶ声が招いた大洪水
どんな伝承か
二三百年ほど前、雨が降り続いたある日、木曾川の上流から「やろかやろか」と呼ぶ声がした。誰の声とも知れなかったが、村人が「よこさばよこせ」と叫び返すと、しばらくして水がみるみる増し、ついに太田の町の人家まで浸かる大洪水になった。この大水をやろか水と呼ぶという。
原典より
二三百年以前、日々の雨續きのとき、木曾川の上流で「やろかやろか」といふ聲がする。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。