怪僧の正体が老狐だった今江の狐塚
どんな伝承か
寛永十七年、那谷寺の修築にあたった奉行の園田某が、頭梁とともに粟津の温泉に泊まっていた。念仏山へ毎晩説法に来るという怪しい僧がいると聞き、捕らえてみると正体は年経た狐であった。狐は、串の遊郭に猫の化けた遊女がいて人に害をなしていると告げる。訪ねていって撲殺したものの、老狐のほうはすでにその怪猫に殺されていた。土地の人はこれを埋めて狐塚とし、猫も祀って猫宮と呼んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。