東小町と呼ばれた下小野の歌人
どんな伝承か
賀茂郡南上村の下小野に伝わる話。この地の小野氏の娘は美しく、和歌にも通じていた。水底の月を題に、浮草をかき分けて見れば底に月がある、ここにあるとは誰も知るまい、という趣旨の歌を詠んで、東小町の名を得たという。一方で、この地に流された人が家の下女からその歌を教わり、詠み上げて罪を許されたのだという別伝もあると『南豆風土誌』は記している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。