状袋の文字と名刺を言い当てた透視試験
どんな伝承か
妹の千鶴子に不思議な力が現れたのを見た兄の清原猛雄は、これは研究に値すると考え、熊本市の自分の家へ千鶴子を呼んで試験をした。『精神一到何事か成らざらん』など三通りの文句を一枚ずつ白紙に書いて状袋に封じ、中身を尋ねると、千鶴子は深呼吸して黙考したのち、二通は文字どおり言い当て、残る一通は意味だけが合っていた。別の日には人の名を書いた名刺を状袋に入れて前に置くと一字違いで当て、年賀の文句と名を書いた札は一字の誤りもなく読み当てたという。
原典より
又或日の試験に『余田司馬人』といふ名刺を狀袋に入れて千鶴子さんの前に置くと一字の違ひはあつたが當てた、又『恭賀新年、坂田敬三』と認めたのを試験した、是れは一字の違ひなく當りましたそうです。—— 千里眼獨習(神秘術研究會) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千里眼獨習(神秘術研究會)
『千里眼獨習』は、神秘術研究會が著し、盛報館から出た千里眼の独習書である。密封した書状を読んだ下婢の話やスウェーデンボルグが遠方の火災を知った話、御船千鶴子の透視実験など内外の事例を挙げ、千里眼の理論、催眠術との関係、意志・感情・身体の修養による練習法を説く。例言と内容目次に続く十六項目の本文に、手・爪・顔の部位から人の性質や吉凶を見る付録「人生豫言術」を添える。