横濱天徳寺の幽霊写真
どんな伝承か
日本でできた幽霊写真の一例として著者が載せたもの。横浜近くの程ヶ谷にある天徳寺で住職の見習いを務めていた小山天領という人を写した写真で、本人の背後に亡くなった妻の幽霊が写り込んでいるという。撮られたのはかなり古く、明治の初めごろのことと伝えられる。著者は、幽霊写真も幽明の交通が可能であることから生じるものだと説き、欧米の幽霊写真を多く紹介してきたあとで、日本のものも全くないわけではないとしてこれを挙げている。
原典より
是は横濱附近程ッ谷に於ける天徳寺の住職試補小山天領といふ人の寫真で、背後に見えるのは、其亡妻の幽霊であるが、但し時は甚だ古く、明治の初年に係ると云ふのである。—— 心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。