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お化け地蔵

所在地埼玉県さいたま市中央区与野本町(東明院)
年代約100年以上前
登場長さん、久さん、虎さん、榎橋で編笠の影を見て寝込んだ下町の人、お化けの正体を確かめた町の若い衆
出典与野市史 民俗編――伝説・昔話

どんな伝承か

百年以上前のこと、与野の仲町に住む長さんが上落合の葬式から夜更けに赤山街道を帰ってくると、霧敷川にかかる榎橋を渡った先に編笠の人影が見えた。後を追うと、その影は東明院の前ですっと消えた。別の晩には下町の久さんが同じ榎橋で編笠の人を見かけ、足音もなく本町の方へ進むのをつけていくと、東明院の入口で振り返って消え、久さんは寝込んでしまった。噂が町に広まり、若い衆の虎さんが正体を確かめに行くと、影は東明院の境内に入って地蔵の所で見えなくなった。和尚に相談すると、地蔵はもと仲町の大通りにあったので寂しいのだろうと言われ、赤山街道へ移したところ、お化けは出なくなったという。

原典より

すると、その影は東明院の前で急に何かに吸いこまれるように消えてしまいました。—— 与野市史 民俗編――伝説・昔話(与野市(編)・与野市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

与野市史 民俗編――伝説・昔話(与野市(編)・与野市史)

『与野市史 民俗編――伝説・昔話』は、与野市史の民俗編から「一〇 伝説・昔話」の章だけを収めたものである。武蔵国足立郡与野にまつわる伝説と昔話二十話を、疫神や弘法大師、源頼義の伝えから、お化け地蔵・一つ目大入道・天狗隠し・猫橋のいわれなどの怪異譚まで、おおむね時代順に並べる。十五話は岡安茂生編『与野の伝説』に、ほかは『埼玉県伝説集成』『大宮市史』に拠り、再調査して題名や内容を書き改め、多くの話の末に注を付す。

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