和尚の一声で実らなくなった柿
どんな伝承か
私部の光通寺を開いた別峯和尚が人と話をしていると、境内の柿の木から熟した実が「ぽつん、ぽつん」と音を立てて落ちてきた。話の腰を折られた和尚が大声で「やかましい」と叫ぶと、それからというもの、この柿の木には一つも実がならなくなったという。音を立てて邪魔をした柿の木が、和尚のひと声で実りそのものを失ってしまったと語り伝えられている。
原典より
それ以来、この柿の木には実がならなかったという。—— 交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史)
『交野市史 民俗編――伝説』は、交野市が編んだ市史の民俗編から伝説の章を収めたものである。交野の各地に伝わる池・古墳・寺社・地名にまつわる伝えを集め、産所とよな池、弘法大師の蚊封じの池、獅子窟寺の再建の由来、小松寺の起こりなどを、所在地や文献の記述を添えて記す。郡津・倉治・私部・森・寺・傍示・私市・星田の八地区を節に立て、地区ごとに話を並べる。