別峯和尚のまむし封じとお香
どんな伝承か
私部の光通寺を開いた別峯和尚が歩いた所には、まむしが出てこなくなったと伝えられている。その力にあやかって、土地の人々は毎年九月一日、光通寺の盆の行事でいただく「お香」を家に持ち帰り、屋敷と屋敷の境目に撒いていた。こうしておけば、まむしが寄りつかないと信じられていたのである。高僧のまむし封じの言い伝えが、寺の行事を通して暮らしの習わしになっていた。
原典より
別峯和尚が歩かれるところには「まむし」が出てこなくなったという。—— 交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史)
『交野市史 民俗編――伝説』は、交野市が編んだ市史の民俗編から伝説の章を収めたものである。交野の各地に伝わる池・古墳・寺社・地名にまつわる伝えを集め、産所とよな池、弘法大師の蚊封じの池、獅子窟寺の再建の由来、小松寺の起こりなどを、所在地や文献の記述を添えて記す。郡津・倉治・私部・森・寺・傍示・私市・星田の八地区を節に立て、地区ごとに話を並べる。