富山大生の不思議体験談
どんな伝承か
著者は、本書のもとになった講義を富山大学で行ったあと、受講した学生たちに、不思議な体験があれば書いてほしいと頼んだ。すると半数を超える学生が、何らかの体験があったと答えてくれ、著者にはそれが意外だったという。その中に一人、不思議といえば自分が存在していることが一番不思議だとまとめた学生がいて、これも印象に残ったと記している。
原典より
なかに一人の学生は「不思議といえば自分の存在することが一番不思議です」とまとめたのが、また印象的であった。—— 妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・1985年(昭和60年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・1985年(昭和60年))
『妖怪の民俗学――日本の見えない空間』は、宮田登が一九八五年(昭和六十年)に著した、妖怪の現れる場所を論じた民俗学の書である。柳田国男と井上円了の妖怪論、幽霊と妖怪の違い、口裂け女と産女、皿屋敷、化物屋敷と下女、辻・橋・境の怪異、怪光と怪音、七不思議、通り悪魔と髪切りを、古文献や新聞記事、各地の伝承から読み解く。四章から成り、都市の空間に妖怪が現れる仕組みを軸に据える。