田んぼが見つからぬ狐化かし
どんな伝承か
十五、六の頃の話である。自分の家の田んぼへ行こうとしたのに、いくら探しても田んぼが分からず、何度もその周りをぐるぐる回った。そのうち座って考え、うちの田の中に足袋底のような形をした田があったはずだと思い出して辺りを探すと、ちょうどその田んぼの脇に自分が座っていた。不思議なこともあるものだと語られ、キツネに化かされた話として伝えられている。
原典より
そんであたりをさがしてみたら、丁度その田んぼの脇に座ってんの。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。