走り出した馬頭観音・目かくし銀杏
どんな伝承か
寺田で語られた、東漸寺にまつわる二つの話。昔、岡田庄右衛門と与右衛門の二人が境内で遊んでいると、三つの首を持つ人が白馬にまたがって東へ駆け去った。境内には馬の蹄の跡が残り、堂を見に行くと閉じてあるはずの扉が三尺ほど開いていたので、馬頭観音が走り出したのだと語られた。また境内の大銀杏は、観音堂の前を馬で通ると決まって落馬するのは観音様のいたずらだとして、堂から道が見えないよう目隠しに植えたものだと伝わる。
原典より
岡田庄右衛門と与右衛門ちゅう二人が境内で遊んでいると、三つの首がある人、白馬に乗って東の方へ走り去ったんだそうな。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。