キツネの嫁入りとオコン狐
どんな伝承か
取手で語られたキツネの怪のいろいろ。吉田土手や利根川の堤防の上に提灯のような火が連なるのをキツネの嫁入りと呼び、城根山には夕方ごとに赤い三つの火が行き来する三匹稲荷が見えたという。井野の米原の鹿島山にいたオコン狐は女に化けて人を化かし、土産物を奪った。白狐の子を踏んだ子が重い病にかかってヘソを失った話、屋敷の稲荷が戦地の主人や病人を守った話、狐憑きが治ったお礼に瀬戸物のキツネや髪の毛を奉納した話も伝わる。
原典より
「オコン狐とは、井野の米原ちゅうとこの鹿島山にいたキツネの名前です。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。