キツネに化かされた話
どんな伝承か
取手市内の各地区で語られた、キツネに化かされたという体験談の数々。自分の家の田が見つからず周りを何度も回った話、西の空に大きな日が昇って見えた舟頭の話、根柄あたりで月が二つ出ていた話、稲荷様の前で立ち尽くしていた子の話、田で稲穂を髪のように結っていた老婆の話、湖北駅から小堀まで一晩中歩いて油揚げを失った話、小山へ迷い込んだ話、赤い月を見た話、小文間の細道ですれ違ったバイクが消えた話、堤防決壊のあと神浦の近道で堀ばかりに阻まれた話などがある。
原典より
そんで『お月様はどっちだ』っていったら、『オレの方だ』っていったんだ。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。