将門山で光国と戦った滝夜叉姫
どんな伝承か
将門が討たれた地とされる将門山には、娘の滝夜叉姫の話も伝わる。姫は父の恨みを晴らそうと将門山にひそかにこもり、がまの妖術を身につけていた。これを聞いた源頼信の命で光国が下総へ下り、将門山で待っていると、一人の女が現れて名を呼んだ。女は京の島原のきさらぎという遊女だと名のって光国を口説き、光国が将門討伐の合戦の様子を語ると涙を浮かべた。不審に思った光国が見守るうち、女の懐からお守りのような物が落ち、正体が滝夜叉姫と知れた。姫は妖術で光国に挑んで激しい斬り合いとなったが、勝負の行方は伝わっていない。
原典より
姫は父の無念をはらそうと、ひそかに将門山にこもり、がまの妖術を習っていた。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。