深ぶらと金間右エ門
どんな伝承か
金間の山の中に深ぶらという持ち山がある。金間と下折の境はワッソという谷だが、その上手の深ぶらからワッソまでは下折の持ち山で、飛び地のようになっている。これは金間右エ門が、久保村のときと同じように娘を下折の大屋吉左エ門に嫁がせた際、下折の村中に贈った山で、当時の下折の戸数が二十五戸だったことから、山も二十五筆に分けられているという。ぶらとは平のことで、この地方では斜面をひら、平地をタイラと呼ぶという。
原典より
金間と下折の界はワッソと呼ばれる谷が界となっているが、その上辺は深ぶらからワッソ迄が下折の持ち山になって、一種の飛地になっているが、その持山が二十五筆になっており、金間右エ門が久保村と同じく、…—— 河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。