落幡と中将姫の幡
どんな伝承か
落幡という地名には、中将姫にまつわる由来も伝わっている。昔、継母から蓮の糸で幡を織るよう言いつけられた中将姫が、それを織り上げたとたん、姫の魂は幡に乗り移って天へ昇っていった。幡は七日七晩のあいだ空を飛び続けたが、ある弓の名人が善波山に登ってこれを射落とした。その幡の落ちた所が落幡と名づけられたという。
原典より
という他に、昔、中将姫が、継母から蓮の糸で幡を織ることを命ぜられ、織り上げると同時に姫の魂は、その幡に移って昇天した。—— 神奈川県の歴史 県史講座要録――伝説と昔話(中村亮雄(「伝説と昔話」)・神奈川県の歴史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神奈川県の歴史 県史講座要録――伝説と昔話(中村亮雄(「伝説と昔話」)・神奈川県の歴史)
『神奈川県の歴史 県史講座要録――伝説と昔話』は、県史講座要録の県下の民俗篇に収められた、中村亮雄の「伝説と昔話」である。柳田国男の白米城伝説の研究を手がかりに、三浦半島の二反ヶ城、鶴見の見返し坂、湯河原の石橋山合戦の伝承など県内の伝説を取り上げる。昔話は本格昔話と派生昔話(化物譚・笑話・動物昔話)に分け、藤沢・津久井・平塚などの類話を並べて世間話にも触れる。「はじめに」「伝説」「昔話」「あとがき」の四節からなる。