猪のお月さん
どんな伝承か
十五、六の娘のころ龍ヶ崎に来たばかりの人が見た話。家の裏の畑で、桑の木の上に二メートルほどもある大きな月が出た。八代の方角の桑畑の上に急に大きなお月さんが現れたかと思うと、バンッと音を立てて消えてしまい、ひどく驚いたという。
原典より
すると、後ろの畑に大きなお月様が、桑の木の上にでて、二メートルぐらいあったか、大きなお月さんが、バンッと音して消えちゃった。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、第七章「口承文芸」の伝説・世間話を収めたものである。竜ケ崎地区で聞き取った狐のお産や狐に化かされた話、狐憑き、幽霊屋敷、生まれかわり、家の主の蛇、龍ヶ崎の大火、首吊り榎、神木のたたり、源頼政の旧跡、鏡田などを、話し手の口調のまま載せる。話の末尾には多く話者の町名と性別を記し、生年か採録日を添える。昔話の一部には「大成」の話型名を付す。