ユリコ地蔵
どんな伝承か
奈戸岡の、ニュータウンになった方にユリコ地蔵という地蔵がある。名はユリ子という娘にちなむ。ユリ子は家を継がずに女化へ分家して嫁ぎ、土地も分けてもらって暮らしていたが、こちらへ来る途中のその場所で強盗に襲われ、殺されてしまった。犯人はなかなか捕まらなかったが、地蔵に花や線香を供えに来る者がいると耳にした警官が後をつけて捕らえた。男は、娘が枕元に立ってどうしようもないので参りに行ったのだと語ったという。
原典より
で、その男の言うことには「枕元に立ってしょうない」って、だからお参りに行ったんだって。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、第七章「口承文芸」の伝説・世間話を収めたものである。竜ケ崎地区で聞き取った狐のお産や狐に化かされた話、狐憑き、幽霊屋敷、生まれかわり、家の主の蛇、龍ヶ崎の大火、首吊り榎、神木のたたり、源頼政の旧跡、鏡田などを、話し手の口調のまま載せる。話の末尾には多く話者の町名と性別を記し、生年か採録日を添える。昔話の一部には「大成」の話型名を付す。