のどを病んで死んだぎゃーぎばあさんの石像
どんな伝承か
芹沢のニシと呼ばれるあたり、大竹という家と観音さまの境目に、ぎゃーぎばあさんと呼ばれる石像がある。このばあさんは、風邪をこじらせたのか、のどを病んで亡くなった人だといわれている。語り手が幼かったころには、風邪でのどが痛むと、この石像のところへ線香を持って参ったものだという。のどの痛みを抱えた者がすがる場所だったのである。いまはその石像だけが、ひっそりと寂しげに残っている。
原典より
ぎゃーぎばあさんは風邪というか、のどを患って亡くなられた。—— 茅ケ崎市史 3 考古・民俗編(茅ケ崎市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
茅ケ崎市史 3 考古・民俗編(茅ケ崎市史)
『茅ケ崎市史 3 考古・民俗編』は、神奈川県茅ヶ崎市の市史の考古・民俗編のうち、第七章「伝説と俗信」第一節「伝説」の初めの部分である。今宿の旗たての松、のどの病に効くという芹沢のぎゃーぎばあさん、寒川神社の浜降祭の縁起、南湖のやせ地蔵、下寺尾の七堂伽藍と沈んだ鐘、小和田の涙橋などの伝説を収める。社寺堂縁起と地名のいわれの項に分け、明治生まれの話者の名と地区を添えた聞き書きに、『茅ヶ崎郷土史』などの文献からの引用を交える。