米野・多度の御幣を氏神に納める雨乞い
どんな伝承か
多度神社から雨乞いの御幣を受けてくると、米野では御幣が村に着くころに氏神の境内へ小麦殻で小さな祠(オシャトウ)をこしらえ、そこへ御幣を納めて、雨が降るまで毎日村じゅうで参った。雨が降れば一軒から一人ずつ出て、多度神社へそろって礼参りに出かけたという。一方、法成寺では受けてきた御幣を徳円寺の八龍石に納めたと伝えられる。
原典より
米野では、多度神社の御幣がムラに着くころ、氏神境内にコムギカラでオシャトウを作り、ここに御幣を納め、雨が降るまで毎日総詣りをした。—— 西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町の町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節をムラごとの十八項に分けて並べ、最後の項の五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。