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伏見のクグツ師が呼ばれても来ない

所在地京都府京都市伏見区
年代平安後期(俊頼の頃)
登場家綱、連歌の句を詠んだ人
出典「イタカ」及び「サンカ」(定本柳田國男集 第四巻より)

どんな伝承か

サンカという語の古い用例として、柳田國男は俊頼の『散木奇歌集』巻十の連歌を挙げる。伏見に傀儡師のサムカがやって来たので、さき草に合わせて歌わせようと使いをやったが、もとの宿にはもういないと言って来なかった。そこで家綱が、浮かれ女は浮かれて宿も定めないのかと詠みかけ、人形を舞わす者は回り歩いているという句が付いたという。柳田は、舞を演じる傀儡師だけが来ていて歌い手がいなかった落胆を紛らすための連歌だろうと解し、傀儡師がサムカと呼ばれていたらしいことから、クグツとサンカのつながりを考えている。

原典より

同書卷十、連歌の部に「伏見にクグツシサムカまうで來たりけるにさき草に合せて歌うたはせんとて喚びに遣はしたりけるにもと宿りたりける家には無しとてまうで來ざりければ、…—— 「イタカ」及び「サンカ」(定本柳田國男集 第四巻より)(柳田國男・定本柳田國男集 第四巻・1963年(昭和38年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

「イタカ」及び「サンカ」(定本柳田國男集 第四巻より)(柳田國男・定本柳田國男集 第四巻・1963年(昭和38年))

『「イタカ」及び「サンカ」(定本柳田國男集 第四巻より)』は、物を乞い歩く半僧半俗のイタカや漂泊の民サンカを論じた柳田國男の論考を、昭和三十八年発行の『定本柳田國男集』第四巻から収めたものである。会津のイタカ町や奥州のイタコとオシラ神、サンカの集会と掟を、近世の地誌や古記録、各地からの聞き書きで説く。イタコの語源やイチコの分布、カムナギの階級、中世の遊女と傀儡の暮らしにも筆を及ぼしている。

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サンカ連歌

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