盗み刈りの鎌を取り上げた地
どんな伝承か
千葉県千葉市の鎌取町一帯は、もともと千葉氏の馬のまぐさ刈り場だった。千葉氏が佐倉へ移ってからは、この土地は奥方の化粧免として入会地となった。それからは、ここへ草刈りに来る農民の鎌を調べ、一丁につき銭十六文を徴収して佐倉の城へ差し出していた。また盗み刈りをした者の鎌は取り上げたので、そこから鎌取の地名が起こったという。
原典より
また盗み刈りをした者の鎌は取上げたところから鎌取の地名が起こったという。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。