上人に諭されて鳴きやんだ蛙の池
どんな伝承か
大厳寺は天文十七年に道誉上人を開祖として開かれた浄土宗の檀林で、多くの僧が学問と修行に励んでいた。ところが寺の裏の池で鳴く蛙の声がうるさく、学びの妨げになった。そこで道誉上人が池の縁へ行って蛙たちに言い聞かせると、それきり鳴き声が聞こえなくなったといい、不鳴池と呼ばれるようになったという。
原典より
ところが寺のうしろの池で鳴く蛙の声がやかましく修学の妨げになるので、道誉上人が池のふちへ行って蛙どもをさとしたら、鳴声が聞かれなくなったといい、不鳴池の名がついたという。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。