親が飲めば酒になる孝行の泉
どんな伝承か
千葉県千葉市土気町に伝わる。宝暦年間、土気に大和田文五郎という孝行者がいたが、家が貧しく、父の好きな酒を買ってやることができなかった。そのうち父が再三酔って帰るので後をつけていくと湧き水があり、その水は息子が飲めばただの清水だが、親が飲むと酒であった。文五郎は喜び、後に住まいをそこへ移して父に存分に酒を飲ませたという。今もその文五郎屋敷の跡があると伝えられている。
原典より
そのうち父が再三酔って帰るのでついて行くと湧き水があり、息子にはただの清水だが親が飲むと酒であった。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。