塩地蔵といぼとり不動の霊験
どんな伝承か
いぼを取ってくれると信じられてきた仏が、市内の三か所にある。市場町の胤重寺では、門の前に立つ地蔵に供えてある塩でいぼをこすると治るといわれ、願いが叶った人は新しい塩を納めて礼をする。そのため地蔵の前には常に塩が山と積まれ、塩地蔵とも呼ばれている。谷当町の真照寺にある爪彫地蔵は弘法大師の作と伝わり、古くからいぼ取りに効くと拝まれてきた。高根町の西光寺の不動尊はいぼとり不動の名で知られ、手にした剣でいぼをなでると取れるとされ、願いが叶えば大豆を供える習わしがある。
原典より
市場町の胤重寺門前にある地蔵様に供えられている塩でいぼをなぜると、いぼがとれるといわれ古くから信仰されている。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。