竹をふんどしにした大力の勘七
どんな伝承か
我孫子に、勘七という並外れた力持ちの男がいた。あるとき勘七は相撲取りを馬に乗せて運んでいたが、その道中で言い争いになった。すると勘七は竹をへし折ってふんどし代わりに締め、相撲取りに力くらべを挑んだ。これにはさすがの相撲取りも恐れ入って、詫びを入れたという。『手賀沼北辺紀行』に記された安政二年ごろの話で、『利根川図志』に引かれている。
原典より
あるとき相撲取りを馬に乗せていて口論になり、竹を折ってふんどしにし、力くらべを申し込んだところ、相撲取りが謝ったという。—— 我孫子市史 民俗・文化財篇(我孫子市・我孫子市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
我孫子市史 民俗・文化財篇(我孫子市・我孫子市史)
『我孫子市史 民俗・文化財篇』は、市史の口承文芸の部分の抜き書きで、伝説の諸節と世間話の章が収められている。新木の二股竹、将門の井戸、藤姫の入水、七ツ塚、頸天神などの伝説を木・水・塚・祠堂・城跡と屋敷に分けて掲げ、奇人譚や河童・狐・偽汽車などの怪異・霊異譚を世間話として載せる。多くの話の後に、柳田國男らの説を引きつつ御霊や水神の信仰との関わりを考える解説を付し、末尾に本稿のまとめを置く。