信虎の夢と金龍の目貫
どんな伝承か
西山梨郡の夢山にまつわる話である。武田信虎が敵状を探ろうとして夢山に登り、松の下で眠り込むと、夢に見知らぬ人が現れて、まもなく生まれる勝千代君は曾我十郎の生まれ変わりだと告げた。生まれた若君は右手を固く握ったまま開かない。天桂和尚に相談すると、和尚も夢で同じ十郎に会い、金龍の目貫の片方を託され、もう片方は子の右手にあり城東の池の水で洗えば開くと聞いたという。その通りにすると手が開き、出てきた目貫は和尚の持つ一隻と対をなしていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。