悪馬をなだめた小僧姿の鼻取地蔵
どんな伝承か
橘樹郡上作延村の延命寺では、本尊の地蔵を鼻取地蔵と呼ぶ。狂った馬を鎮めるまじないがあるという。昔、この地の里長の家に気の荒い馬がいて、田植えの折に農具を負わせて田へ行くと、馬は逆らって進まなかった。そのとき地蔵が小僧の姿で現れ、馬の口を取ってなだめると、悪馬もおとなしくなった。翌日、住僧が読経の際に像の足へ泥がついているのを見つけて人に語ったところ、里長は前日の小僧を思い合わせ、鼻取地蔵と名付けたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。