大師に放たれた矢を受けた辻の地蔵
どんな伝承か
紀伊郡九条村唐橋、東寺の南大門から西へ数町行った辻に矢取地蔵が立つ。東寺には弘法大師が、西寺には守敏僧正がいた。ある年の大旱に守敏がいくら祈っても効き目がなく、弘法大師が祈ると大雨が降った。これを深く嫉んだ守敏が大師に向けて矢を放つと、地蔵尊が現れてその矢を口で受け、手に取ったという。それゆえこの地蔵の手には一本の矢が握られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。