瀧山寺仁王門と実らぬ椿
どんな伝承か
三河の旧額田郡常磐村にある瀧山寺の仁王門は、文永四年に飛騨内匠が建てたと伝えられる。落成の後、一人の老婆が垂木の切り違えを見つけて難じた。それを耳にした内匠は深く恥じ入り、仁王門の階上から鑿をくわえたまま身を投げ、喉を貫いて死んだ。その場所には椿の木が生えたが、毎年花は咲くのに実を結ぶことがないという。
原典より
瀧山寺の仁王門は、文永四年飛騨内匠が建てたといふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。