和泉式部が用いた化粧井
どんな伝承か
西白河郡古関村に和泉式部の化粧井と呼ばれる泉がある。長久二年、式部は実父の国康が病に伏したと聞いて故郷へ帰ろうとしたが、途中で土賊が蜂起して道がふさがれ、この地に足止めされた。そこで一首を詠んでから郷里へ戻ったと伝える。式部が住んだ場所を式部内と呼び、山裾に湧く清水を化粧井と呼ぶようになったのだという。『西白河郡誌』の記す一条である。
原典より
長久二年、實父國康が病なるを聞いて歸郷の途中、土賊が蜂起して道を通ぜず、ここに逗留して一首の和歌を詠んで故郷に歸つた。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。