道灌が茶代を置いた三貫清水
どんな伝承か
北足立郡、大宮に近い奈良瀬上と呼ばれる地に三貫清水がある。このあたりはかつて太田道灌の知行地であった。道灌は訪れるたびにこの湧き水で茶を点てて飲み、そのつど茶代として鳥目三貫ずつを土地の者に与えたという。清水の名はその礼金の額に由来する。『旅と伝説』四に載る一条で、名水を賞した武将が銭を置いていくという型の話にあたる。
原典より
大宮に近い奈良瀬上といふ所にある。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。