鳴動する千人塚と逆さ芋
どんな伝承か
松平親忠が伊田野で戦い、敵の遺骸二千あまりを集めて葬り、千人塚とした。額田郡岩津村井ノ口、いまの岡崎市井ノ口町の地である。この塚は夜ごとに鳴り動き、近隣に疫病がはやったので、伊田野に仮の庵を設けて勤行したところ、鳴動はやんだという。この庵が後の西行寺で、その境内に芋を植えると芽が逆さに伸びる。これをきく芋と呼び、葬られた者たちの執念が起こすことだと言い伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。