脱げなくなった鬼面を埋めた鬼塚
どんな伝承か
額田郡常盤村の滝山にある滝山寺と、鳳来寺とでは、古くから鬼祭が行われてきた。ある年、鬼面のことで両者が争いになり、滝山の側が、魚を食べたうえでこの面をかぶれるかと言った。相手がそのとおりにすると、面は顔から外れなくなってしまった。その者を埋めた場所が鬼塚だという。またこの面をかぶる者は七日のあいだ斎戒沐浴するのが決まりだったのに、修験者が二人来てそのまま面をつけ、やはり脱げなくなったとも伝わる。さらに、昔この地に出て人を悩ませた鬼を捕えて埋めた塚だという説もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。